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2006/05/17

聖母マリアへの祈り

なぜ、聖母マリアへの祈りを捧げるのでしょうか?

昔の家庭をイメージしてください。子どもがお父さんに自転車をねだります。自転車は高いので、お父さんは買ってくれません。そんな時、子どもはお母さんに頼みます。最初はお母さんも「お父さんに言いなさい」とつれない返事をするのですが、なんども何度もお願いすると、とうとうお母さんも根負(こんま)けして、お父さんに頼んでくれたり、口ぞえしてくれたりします。すると、あんなに頑(かたく)なだったお父さんが、買ってくれます。

聖母マリアはキリストの母であり、キリストに一番親しい、よく知っている方です。お願いすれば、取り次いでくださるので、必ずキリストも聞いてくださるでしょう。

カナでの婚礼」(ヨハネ2・1-12)のカナはガリラヤの北、ガリラヤ湖の西にあります。イスラエルでは婚礼の際に街全体でお祝いします。このため、準備したぶどう酒が足りなくなることもあるそうですが、ぶどう酒が足りなくなることは新郎新婦にとって恥ずかしいことです。

これに聖母マリアが最初に気づきます。「ぶどう酒がなくなりました」と事実を伝えます(祈りをするときも事実をありのままに申し伝えます)。キリストは「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです」と言われます。キリストは聖母マリアの子どもですが、神の御子でもあるので、聖母マリアを「婦人」とよばれます。

そして「わたしの時はまだ来ていません」と否定のような言葉を返されますが、聖母マリアはあきらめませんでした。母は召し使いたちに「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」と、自分がしたのだから何かしてくれるはずだと、キリストに全幅の信頼をして待たれます。

このとき、キリストが召し使いたちに水を入れるように言われた石の水がめは、二ないし三メトレテス入り、1メトレテスが40リットル弱なので80~100リットル程度でした。

(プロテスタントではお酒の飲めない教派がありますが、カトリックではキリストも飲んだので飲酒してよいとされています。ただし、泥酔するものは神の国に入れない(ルカ21・34)ので気をつけましょう)

この水がめを世話役のところに持っていくと上等なぶどう酒になっていました。花婿は恥を書くところでしたが、後まで良いぶどう酒を取っていたとほめられました。

マリアさまが取り次いでくださらなかったら、このような恵みはありませんでした。人の喜びや、悲しみ、苦しみ、辛さ、など、母なので子の苦しみをわかってくださいます。

イエスの誕生が予告される」(ルカ1・26-38)の天使が「おめでとう、恵まれた方」言う場面は歌の「アヴェ・マリア」になっています。これは「喜びなさい、マリア」という意味です。神様が天使を通して喜びを伝えられたシーンです。

聖母マリアは「主があなたと共におられる」ので恵みに満ちました。神と共に生きることが最高の幸せです。神の心を生きることは全ての恵みのもとです。洗礼によって私たちのうちに神が生まれてくださったということです。

聖母マリアへの祈りで「主はあなたを選び、祝福し、あなたの子イエスも祝福されました」とあるように、これは神様から選ばれて神の御子も祝福されたのです。

これは、「マリア、エリサベトを訪ねる」(ルカ1・39-45)に書かれています。エリサベトは神の霊に満たされて「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています」といいました。

そして、エリザベトは「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう」 といいます。神様の言われたことを信じたからそうなりました。

この後の「マリアの賛歌」(ルカ1・46-56)はマグニフィカトとも呼ばれます。この賛歌のように、すべてをマリアさまにゆだね、神にゆだねます。

十字架につけられる」(ヨハネ19・26-27)では「婦人よ、御覧なさい」とキリストは神の子としてマリアさまに言われました。ここにいるヨハネは「あなたの子です」と言われました。そして弟子であるヨハネに「見なさい。あなたの母です」と言われました。

このように弟子たちや私たちの母であるマリアさまに祈るとき「今も死を迎えるときも祈ってください」と言います。マリア様がおられると、神様のもとに旅立てます。ありがたいことです。

別のブログの「ロザリオの祈り」に喜び、苦しみ、栄光、光の神秘を追記しました。

(引用は日本聖書協会 新共同訳)

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