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2006/02/17

ミサ聖祭

入門講座のテーマは「ミサ聖祭」でした。

ミサ聖祭とは

イエスさまはパンとぶどう酒は形見として与えられた肉と血であり「これをわたしの記念として行いなさい」と言われました。「主の晩餐の制定/主の晩餐にあずかるには」(一コリント11・23-34)に示されている「ミサ聖祭」は感謝の祭儀とも呼ばれ、キリスト信者の最高の行為です。信仰の原動力であり、信者にキリストの心をよみがえらせるものです。「わたし自身、主から受けたもの」とあるように、ミサ聖祭の恵みは直接、キリストから来るもので、理解し、悟ることでキリストの恵みが得られます。

最期の晩餐での「キリストの心」を考えてみると、イエスさまは過ぎ越しの食事を待っておられました。ユダヤの民がエジプトで奴隷から解放されたとき、羊の血を塗った家は天使が過ぎていきました。この一匹の子羊のように、罪から人を解放するために、亡くなられようとされていました。死ぬことで達成されるという気持ちで最後の晩餐をされました。ひとつの麦が死ぬことで、多くの実ができたのです。十字架は私たちの喜びです。私たちは一人ではないのです。

ミサ聖祭は最期の晩餐、十字架、復活の3つをお祝いするものです。パウロが「犠牲の奥義に参加してほしい」と言われたのは、生贄(いけにえ)としてささげられたキリストの姿、死に打ち勝ち、復活されたキリストと弟子たちの心を示しています。キリストは自分の命をミサによって存在させ、今も私たちに自身を与え、私たちを愛してくださるのです。

日曜日のミサは、キリストとの再会です。犠牲(ラテン語でサフリフィオン)とは、聖なるものにするという意味です。仏壇に捧げてから、戻して、分けていただくように、聖なるものに聖別したものを、犠牲として神に捧げます。手放すだけでなく、生贄を捧げることが重要です。自分を神にゆだね、神の御旨に従い、神への感謝を示します。ミサの最初と最後に「感謝」という言葉があるように、ミサは感謝で始まり、感謝で終わる、最高の祭儀です。

「キリストによって、キリストとともに、、」と言うように、キリストを御父に捧げるとともに、自身を捧げます。ミサはキリストとともに捧げる霊的な喜びなのです。

ミサの流れ

ミサ聖祭は、開催の儀から始まります。あいさつのあと、悪かったことをおわびし、回心します。そして「主よあわれみたまえ」とあわれみの賛歌を歌います。次に栄光の賛歌で神をほめたたえ、集会祈願では、司祭が祈りましょうと招きます。祈りはそれぞれの願いや感謝を申し上げるもので、司祭が代表で祈りをささげられます。

ことばの典礼では聖書が朗読されます。旧約聖書、使徒書、福音書の順に朗読されますが、A年、B年、C年の3年で聖書の全体を読み取ります。そして、説教、信仰宣言、共同祈願と続きます。共同祈願は独自のものでも良いそうです。なお、昔は信者以外はここまでしか参加しなかったそうです。

感謝の典礼では、パンとぶどう酒が奉納されます。この際に献金かごが周りますが、昔は一週間のうちに家で取れたものを祭壇にささげていたようです。洗礼のときのように並び祭壇にある奉納台に順に置いたそうで、これを奉納行列と呼びます。しかし、時間がかかる、ニワトリなどが逃げることがある、貨幣経済の発展などで、いまの献金かごに変わったようです。そして、パンを肉に、ぶどう酒を血にする、聖変化が行われます。

交わりの儀では主の祈り、聖体拝領が行われます。

最後の閉祭の儀では、「行きましょう主の平和のうちに」と、自分の命を犠牲にして生きていくように、派遣の祝福が行われます。

ミサに関係するお話

祭壇にある御聖体を入れてある箱は「聖櫃」で、その横にある赤いランプは、日曜以外にもそこに御聖体があることを示しています。聖体訪問といってミサに預かれない病人に運ぶこともあるそうです。

侍者が聖変化の際に鐘を鳴らしますが、これは聖体の実態変化を知らせるものだそうです。

(一コリント11・27)にあるように、ふさわしくないまま聖体を拝領せず、告解を受けてから、恩恵を受けなければいけません。ヨーロッパでは聖体に対する尊敬の気持ちから、信者であっても拝領しない方が多いそうです。御聖体は必ずしも拝領しなくてもよく、祝福を受けても良いそうです。ただし、カテキズムにあるように最低でも年一回は拝領すべきです。

聖体賛美式では、聖体を祭壇に置いて祈る聖体礼拝が行われます。今もシスターたちが行われているそうです(祭壇に置かずに祈る場合もあるそうです)。

このように、ミサと聖体は信仰の土台、中心であり、生き方の根本的な指針でもあります。

「みことばの祭儀」はミサと流れは同じですが、司祭がおられない時にすでに聖変化した御聖体を用いて行い、祭儀中に聖変化はしないそうです。

なお、Wikipediaの聖体の記述によると、聖体と呼ぶのは、カトリック、東方正教会、聖公会だけで、聖変化するのは、カトリックと東方正教会だけのようです。

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