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2005/12/10

聖書主義者の歴史

鹿嶋春平太著「キリスト教のことがおもしろいほどわかる本」を読みました。
この本は、宗教社会学者である著者が、教会やコミュニティのあり方を中心にキリスト教の歴史とキリスト教について書いています。全体に聖書主義者を中心に、家の教会、清教徒、バプティスト派のながれを、説明している本と言えると思います。この本では教理主義に対立する言葉として聖書主義を取り上げ、階層的組織の良さを認めながらも、自律的な小コミュニティの良さを説き、「地の塩、世の光」を根拠に聖書的であるとしています。

カトリックに対しても組織構造から良さと問題点を指摘しています。良さのほうは「カトリック教団がやったすごいこと」として以下の3つを挙げています。

  • イエスの神性を死守
  • 正典聖書の編さん
  • 修道院の設立

そのあとは、ルターもカルヴァンを説明しながらも濃厚な教理主義者として、聖書主義の良さを説いています。

この本は子羊のシーちゃんと先生の掛け合いで構成されていて、清教徒革命やアメリカでのキリスト教の歴史など結構楽しめます。反面、キリスト教の説明は「地の塩、世の光」が中心で罪やほかの考え方に関する話が少ないです。あと、キリスト教の導入で死への不安と心霊現象を出しているところは意見が分かれるでしょうね。この辺は教派による違いでしょうか?あと、この手の本は第2バチカン公会議やエキュメニカル運動(教会一致運動)で終わるものが多いと思うのですが、聖書主義以外は良くないで終わっているのが残念です。

この本を読んで、過去の歴史が示すように階層的な組織には副作用があり、自律的な活動とうまく組み合わせる必要があると思いました。反面、階層的な組織にも、組織的な活動にも色々と良さがあると思います。現代のカトリックは教会組織のトップダウン的な縦糸と、人脈などによるボトムアップな横糸がそれなりにうまく組み合わされていて、インターネットもそれに貢献しつつあると思いました。

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コメント

鹿島春平太さんのブログが、キリストインフォの中のブログ新着記事の中にたくさんあるので、URLをかいときます。http://www.kirisuto.info/

投稿: エレミヤ333 | 2005/12/11 23:40

コメントありがとうございます。なかなか便利そうですね。ご紹介ありがとうございました。

投稿: さかば(管理者) | 2005/12/12 00:39

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